アズレージョ☆ポルトガル
by 空の見えるベランダから
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孤高の数学者になった気分

暫くブログの更新お休みしてしまいました!
というのも、とある試験と格闘していた2週間でした!

書道学校に通って2年の歳月。
この1年間のうちの9ヶ月は、ほんとに書と格闘した日々でした。
昨年の4月末から4ヶ月は、かな文字の卒業作品と格闘。
高野切三種なるものを、週に3日は書いていた。
その他にも課題はあるので週に4日は書いたかな。
しかも、なんと1日6時間。
何せ人生で、習字は小学校のほんのちょっと、と高校の選択科目1年間、それと、20代の頃、ほんのちょっぴりだけ、かな文字を習った経験しかないから、昼間のクラスでは一番、書が下手だった私。
それに、講師が超おばさん的なおばあちゃんで、相性が抜群に悪かった!
人生のめぐり合わせは過酷だ!~なーーんちゃって。
授業に行く度、ぐさぐさ、いじられていました。

高野切第三種の一部。
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書き始めたら、6時間はかかる。
そして、かな文字は小さい。
夜書くと、眼から星が出る☆
「ああ、平安時代なんてなにさ!あたしゃ、これだから、貴族社会は嫌いだよ」
「平清盛、あんたは偉い!あんたがいたからこそ、武家社会へと繋がったのだよ」
(私はNHK大河ドラマ、リアリティーがあっていいなと思ったのですが、不評でしたね)
書き始めの頃は、↑ぶちぶち、独り言をいいつつ書いていましたっけ。

昔、有吉佐和子の皇女和宮を読んだ時、貴族は、顔におしろい塗って、役所である御所へ通う時、右足・左足と、ずーとぶつぶつ言いながら通勤すると読んだ。
役所(御所?)の門を跨ぐ足が左だと、その日はついていない!って、思うんですって。
それくらい、貴族は暇だった!・・・と書いてあったので、「おお、ほんと、嫌な連中」と妙に、その部分を覚えていた。
(時代考証が支離滅裂ですが・・・)
書き出しの文字「あはれ」の「あ」を失敗したときのショックはありません。
普通の紙は1枚500円、仕上げの段階で使った紙は1枚1500円。
ああ・・・1500円が~と。
しかし、4ヶ月の半分を経過した頃から、変わってくるんですね。
「まあまあかな・・」

1枚書くのに墨をすってから6時間はかかるのに、もう少しもう少しっていう気持ちになってくる。
しかし、肩はバリバリ、眼はチカチカ。
年寄りに、「かな文字」は無理!
と、思った頃、課題を終了しました。

仕事辞めてから行ったことのなかったマッサージにも、何回か行きましたです。
あ~ふ~、やっと終わったかな文字の卒業作品。
そして、私はヘルシンキへ旅立ったのでした。
そして、9月。
今度は漢字の卒業作品です。
これは、更に大変でした!
何せ、墨をするのに2時間。
書くのに6時間。
1枚書くためには最低8時間が必要なんです!
私が選んだのは、鐘繇(しょうよう)という人が書いた宣示表というもの。
中国の魏という時代に生きた人で、まだ、楷書が確立される前、王義之の楷書の先駆をなした人と言われています。
私の腕はまだまだ未熟で、特に漢字はぜーんぜーん。
クラスの周りは行書や草書、また、いろいろな書体の混じった作品を選んでいたけど、私には無理!と自分で思いました。
それになにより、鐘繇の字に好感を持った。
可愛いと感じるし、私の個性にあっていると思いました。
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苦節4ヶ月、1週間のうち5日は書いていました。
午前中、用事を済ませて12時から取り組んでも、夜の8時までかかってしまう。
2時間墨をすると、結構疲れて、少し気分転換をしないといられないから、まあ、1日10時間を書くことに使っていたと思う。
この時の講師は本当に丁寧で、努力も認めてくれる。
本当に良い先生だった(感謝)。
大きな机がないので、我が家の食事用のテーブルを占有するでしょ。
旦那さんに悪いなって思うから、夕食を食べて、夜の8時くらいから書き始めると、深夜3時くらいまでかかる。
それに、こんな大きなもの書いた事なかったから、テーブルの短いほうに立って、身体をL時型にして立って書いていた。
体、バリバリ。
毎日書いているから、運動不足。
書道って身体に良くないわ・・・。
だけど、もう少しもう少しって思うんですよね。
だんだん。
毎週、教室に張り出して、講師の批評を受けるのだけど、この先生が、人をやる気にさせる先生で「また、頑張ろう」って思うんですよね。
だから、20枚くらいは書いたと思う。
文字の大きさも、試行錯誤していろいろ試したし。
そんな風に4ヶ月をすごし、12月末に一応課題を終了。
「ああ、疲れた・・・」

12月中旬からは、ガイドデビューするために、結構、勉強して頭フル回転。
だからだと思う。
年末に風邪引いて、正月寝込んで、いまだに鼻の下の傷あとはバッチリ状態。
2月末から師範試験があるから、風邪が治ったら教科書一通り見直さなくっちゃ・・と思っていたのに、母の具合が悪くなったり、ガイドや音訳のお仕事もそれなりにこなしていたら、あっという間に2月末がやってきた。
試験問題が届いたら、その量の多さと問題の難しさにビックリ。
思わず、翌日、「試験を辞退します」って電話しちゃった。
だって、A3用紙10枚ですよ!
書くとこびっしり。
論文形式も2問もある。しかも、内容チンプンカンプン。
ムリムリ。
それに、今更、人生にそんなもの必要かって思ったりして。
だけど「頑張ってみてください」・・と言われて、そうか。
試験問題と向かい合った2週間。
またまた、一日10時間は試験問題に向かっていましたね。

「母がちょっとおかしい」とケアマネージャーから電話を受けて、一日、母と過ごしたけれど。
それ以外はずーっと、問題解いていました。
というか、いかに自分が、書を知らないかを突きつけられた2週間でした。
「なるほど、そうだったのか」
私の漢字の腕が悪いのは、私がきちんと本を読み、実践していなかったからだと。
辛い試験だったけれど、合格とかでなく、2年間学んできた事を復習する良い機会になった。
いかに、自分が勉強していなかったか、課題をこなすだけで本質を理解していない事がわかった2週間だった。
昔、NHKのドキュメンタリーで、
「数学者はキノコ狩りの夢を見る~ポアンカレ予想 」 というのを見たことがあります。
ロシアの数学者・・グレゴリ・ベレリマンの話でした。
彼はこの難問を証明して名誉ある賞をもらうのだけど、受賞を拒否。
温厚な性格だった人が、人との接触を一切拒否して、行方不明になるというもので、「ボアンカレ予想」に挑んだ人は、そういう風に人が変わってしまうというものでした。
私は2週間母以外とは接触しなかったので(夫はそのうち半分は旅行に出ていた)
「うーん、数学者になった気分」と思ったのでした。
夫は、旅行から帰ってきても、私の殺気を感じたのか、私に近ずかず、ご飯だけをつくり、部屋にこもるのでした。

しかし、昨日、試験解答を提出。
私は、ただのおばさんに戻って帰宅したのでした。

「これからの人生は楽しく生きなくっちゃ」という、平凡な私で本当に良かったと思うのでした。
そして、昨日は久々にお腹がゆるくなったので
「お父さん、私、お腹がゆるくなった。これは何年ぶりだろう」
と言うと
「ストレスじゃない?」と返ってきた。
そうか、そんなに殺気を放っていたかと思う私でした。
「お父さん、迷惑かけて悪かったね。全て終了だから、明日は何か美味しいもの食べに行こうよ」と誘ったのでした。
「あなたのおごりね」と夫は申しました。

*本日は日曜日。前から行ってみたかった「ベトナム料理」を食べてきたのでした。報告はまた別のときに。
*長文読んでくれて、ありがとうございます♪
*眼はチカチカしていませんか?
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by salam2002 | 2013-03-11 10:20 | 稽古事
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